月におかゆ

白河綾の占星術&タロット研究室

生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ

 

ふらりと立ち寄った損保ジャパン日本興亜美術館で、東郷青児展を観てきました。

 

www.sjnk-museum.org

 

 

東郷青児、精密な筆致ゆえ、ひとつひとつじっくり近くで観たくなる展示でした。

アウトラインに色がなく、かつ直線的。

未来派」と言われていたそうですが、均一なグラデーションの付け方はまるでコンピュータ・グラフィックアート。

それも90年代の初めに描かれたみたいな質感。

拙いという意味ではないです。

でも確実に、2010年代後半を生きている人にとっては、懐かしさを覚える雰囲気なんです。

当たり前なんですが、手で描いている、という事実に驚きます。

 

テーマは、流し目のキレイな、スレンダーな女性の美人画が多いです。

片方だけ靴下を履いた女性とか、裸婦像なんだけど靴下だけ履いているのとかを見ると「着エロ、もしくは脚フェチなんですね」と思わずにはいられなかったです。

(そういうの考えるの野暮なのかもしれないが、美人画というからには本人の好みは避けて通れないところだと思うし、逆にフェチが反映されてなかったらその美人画は誰のための絵なのだと思う)

 

展示のメインになっていた「バイオレット」はじめ、シュルレアリスムと呼ばれた作品群も確かに良かったのですが、個人的には初期の「彼女のすべて」という作品がパワーを感じて好きでした。

サイトの中ほどに載っています↓

郷土ゆかりの作家|鹿児島市

 

「星座の女」も。

生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ #9 dynasty/ウェブリブログ

 

これは画像だとわかりにくいですが、サイズも他の絵より一回り大きく、比較的曲線的な描き方が採用されているように思えました。

タロット「星」のカードみたいな感じで、希望を感じて良かったです。

 

東郷青児は昭和30年代に下北沢にアトリエを構えていたそうで、写真を見たところ現代のデザイナーズ物件と紹介されても全く疑わない洗練された造りでした。

他には担当した舞台美術の写真も載っていて、画家というよりアートプロデューサー的立ち位置だったのではと推測します。

 

若かりし頃の東郷青児は恐ろしく美男子で(ぶっちゃけ好みだった)、ずいぶんおモテになったのでは、とかまたしても野暮なことを考えてしまった。

イケメンプロデューサー…うーん。

 

閑話休題

 

東郷青児展、昭和初期の出版物なども多く展示されていたので、当時のカルチャーに興味がある人はオススメの展示です。

 

ちなみに、この展示の最後に、常設されているセザンヌゴッホゴーギャンの絵画を見ることができるので驚きます。

唐突に。

え、ゴッホの「ひまわり」がこんなところに?と思ったら30年前からこちらの美術館に所蔵されていたそうです。

おそいー

 

それにしても、新宿のお買い物ついでにゴッホのひまわりが見られるなんて、 東京はまだまだ離れがたい土地だなぁ。